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「青森ひば端材市」開催にあたり

青森ひばの森をたずねて

コロナ禍の中ですが、

9月19日(土)・20日(日)の両日に

青森ひば端材市を開催いたします。

青森ひばの端材を捨てず、お客様に

ご活用していただきたく思います。

 

津軽・下北両半島に広く分布している

青森ひばは国有林なので国が管理

して、年間の伐採量が制限されている

ため現在では貴重な木材になっています。

 

お客様から工事を依頼されると、良質な

青森ひばを確認するために青森の製材

工場に行くことも多々ありました。

 

東北道をひたすら北へ

浪岡インター付近より望む岩木山

製材工場での商談の後

青森ひばのご神木に立ち寄ってきます。

 

青森ひばの森は金木町の喜良市(きらいち)の

山奥にあり、日本初の森林鉄道である津軽森林

鉄道の廃線跡の未舗装林道を走り、さらに山奥へ

入っていきます。

 

未舗装の林道を車で進むこと約20分。

御神木の十二本ヤスに辿り着きます。

あたりは人が立ち寄らない薄暗い静かな

森の中でご神木を囲むようにたくさんの

青森ひばが成木しています。

 

青森ヒバが育つ津軽の冬は長く、300年余り

厳しい風雪に耐えながら成長します。

 

青森ひばは成長が極端に遅く、一人前になる

には200年~300年かかります。

スギの人工林のように植林から適期伐採を

50年~80年のサイクルで計算することはでき

ません。

 

伐採後、建築材として使われる青森ヒバは、

家を守っているようにも思えます。

 

このような環境で青森ひばは成木していきます。

本日と明日に開催する青森ひば端材市で

お客様が触れる青森ひばは、ひょっとしたら

300年前に産声をあげたものかもしれませんね。

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